【悲報】あなたのWebサイトがウンともスンとも言わない理由。それは「正しいこと」を語りすぎているからです。

2025年9月11日

「こんなにこだわって、綺麗なウェブサイトを作ったのに、問い合わせが一件も来ない…」「高いお金を払ってLPを制作したのに、全く売上に繋がらなかった…」

もし、あなたが画面の前で深く頷いているのなら、少しだけ、私の話に耳を傾けていただけませんか。

その原因は、デザインが悪いからでも、広告費が足りないからでもありません。ましてや、あなたにマーケティングの「才能」がないからでも断じてない。

本当の理由は、もっとシンプルで、そして残酷なものです。もしかして、あなたのWebサイトは、製品の「正しさ」や「機能の素晴らしさ」を、あまりにも一生懸命、語りすぎてはいませんか？

実はそれこそが、お客様の心を頑なに閉ざしてしまう、最大の原因なのかもしれません。

【想像してみてください】

あなたの近所に、2つのカメラ店があったとします。

A店の店員は、こう語ります。 「こちらのカメラは最新のフルサイズセンサー搭載で、有効画素数は5010万画素。最新の画像処理エンジンBIONZ XRを採用し、最高約30コマ/秒の高速連写が可能です。ISO感度は102400まで対応しており…」

一方、B店の店員は、こう語りかけます。 「社長、このカメラがあれば、運動会で走り回るお子さんの一瞬の笑顔も、まるでプロが撮ったみたいに、くっきりと感動的に残せますよ。十年後、二十年後に家族で見返した時、『この瞬間を撮っておいて本当に良かった』と思える。そんな一生モノの思い出作りを、この一台が約束してくれます」

…さて、あなたが思わず財布の紐を緩めてしまうのは、どちらのお店でしょうか？

おそらく、ほとんどの方がB店を選ぶはずです。これが、今回のブログであなたにお伝えしたい、たった一つの、しかし最も重要な答えです。

なぜ、あなたの熱い「想い」は伝わらないのか？

多くの誠実で、職人肌の経営者ほど、「A店」の店員のようなコミュニケーションを取ってしまいます。誰にも負けない技術や製品への「想い」があるからこそ、その素晴らしさ、つまり「提供物」のスペックや機能を、正確に、すべて伝えようと努力してしまうのです。

それは決して間違ってはいません。しかし、顧客が本当に聞きたいのは、そこではないのです。

実は私も、かつては「良いモノを作れば必ず売れる」と信じて疑わない、典型的な作り手でした。製造業の現場で開発した自慢のシステム。その機能の素晴らしさを語れば、誰もが買ってくれると本気で思っていたのです。しかし、現実は非情でした。どれだけその「正しさ」を訴えても、誰の心にも響かなかった。

「いくら良いモノを作っても、それを伝える『言葉』を、自分は持っていないのかもしれない…」

そんな、見て見ぬふりをしてきた悩みが、日に日に心を蝕んでいきました。あなたも、どこかで同じような悔しさを感じたことはありませんか？

▼私の壮絶な失敗の物語を、限定公開中です

この記事でお話しした私の失敗談ですが、実はこれは壮絶な物語のほんの序章にすぎません。

スクールでは「優秀な生徒」と褒められたにも関わらず、なぜ、数百万も投資して作った美しいLPから商品が一つも売れなかったのか？

その“致命的な間違い”の正体と、どん底の中からいかにして『コンセプトこそが全て』という答えに辿り着いたのか。その全貌を、

ここでしか語っていない特別な動画で、私の恥ずかしい過去もすべてお話ししています。

もしあなたが、これ以上、成果の出ないウェブ投資で心を痛めたくないなら、まずはこの動画で、失敗の本質を知ることから始めてみてください。

→【期間限定】「想い」は本物なのに、なぜ売れない？職人肌の経営者が陥る“ウェブ投資の罠”とは

顧客が本当に知りたいのは、あなたの製品のスペックではありません。彼らが心から求めているのは、その製品を手に入れることで、自分の未来がどう変わるのかという「変化の約束」なのです。

あなたの会社の「約束」を見つけ出す3つの戦略

では、どうすれば自社の「約束」を定義できるのでしょうか？小手先のテクニック（枝葉）ではなく、あなたのビジネスの根っこを強くするための、本質的な3つの戦略をご紹介します。これこそが、永続的に機能する「売れる仕組み」の設計図になります。

戦略1：主役交代！顧客を「物語の主人公」として描く

まず、あなたの情報発信の「主役」を、あなた自身から「お客様」へと変える必要があります。

驚かれるかもしれませんが、顧客はあなたの会社の物語には興味がありません。彼らが関心があるのは、自分自身の物語だけです。そして、あなたの役割は主役ではなく、主人公（顧客）が困難を乗り越え、理想の未来を手に入れるのを助ける「導き手（ガイド）」なのです。

これは、ベストセラー『マーケティングが苦手な人のための物語（技術）』で語られているフレームワークです。

主人公は誰か？ → あなたのお客様
主人公の悩みは？ → 「想い」が成果に繋がらない…
導き手（あなた）の登場 → 「その痛み、分かります」と共感し、解決策を示す
計画の提示 → ３つのステップで、あなたの想いを「最強の営業マン」に翻訳します
行動喚起 → まずは、あなたの話を聞かせてください
約束する未来 → あなたは製品開発に集中でき、Webサイトが理想のお客様を連れてき続ける

この物語の力を使うことで、「うちの製品はすごいんです！」という一方的な自慢話から脱却し、顧客が思わず耳を傾けたくなるメッセージを届けることができます。

戦略2：「片づけたい用事」を探る旅に出る

次に、少し視点を変えて、「顧客はなぜ、あなたの商品を“雇用”するのか？」と考えてみましょう。

これはハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授が提唱した「ジョブ理論」という考え方です。顧客は製品が欲しいのではなく、生活の中で片づけたい「用事（ジョブ）」を解決するために、製品やサービスにお金を払います。

例えば、高性能なBtoB向けSaaSを導入する経営者の「用事」は、単に「業務を効率化したい」という機能的なものだけでしょうか？

「競合他社に差をつけ、業界で一目置かれる存在になりたい」（社会的な用事）
「面倒な雑務から解放され、本来の創造的な仕事に集中したい」（感情的な用事）

こうした、顧客自身ですら気づいていない心の叫び、つまりインサイトに深く寄り添うことで、あなたの「約束」はより鋭く、心に突き刺さるものになります。

戦略3：「価値の約束」を一枚の地図に描く

最後に、見つけ出した「約束」を、チーム全員が共有できる「宝の地図」に落とし込みましょう。そのための最強のツールが「バリュー・プロポジション・キャンバス」です。

これは、2つの要素からできています。

【顧客の顔】
- やりたいこと： 顧客が達成したい目標は？
- 悩み（ペイン）： 顧客を苦しめている恐れや障害は？
- 願望（ゲイン）： 顧客が心から望んでいる理想の状態は？
【あなたの価値】
- 製品・サービス： あなたの提供物。
- 悩みの解消策： その悩みをどう取り除く？
- 願望の実現策： その願望をどう叶える？