【社長必読】社員が動かないDX… 原因は『ビジョン共有』の“あの”誤解かも？

2025年6月24日

こんにちは！【人材活用エンジン通信】編集部です。

「よし、うちもDXを進めるぞ！」と意気込んでも、なぜか現場の社員さんたちの反応が鈍い…。「また社長が何か言い出したぞ」なんて、ちょっと冷めた空気を感じてしまうこと、ありませんか？

もしかしたら、社長が良かれと思って熱心に行っている『ビジョン共有』が、意図せず逆効果になってしまっているのかもしれません。

「いやいや、ちゃんと会社の未来像は語ってるよ！」「熱意を持って伝えているつもりなんだけどな…」

そう思われる社長も多いはずです。でも、もし社長のビジョン共有が「経営者が一方的に理想論を語るだけで、現場には響かない形式的なもの」になってしまっていたら…？それは、DX推進のアクセルではなく、ブレーキになってしまう可能性すらあるんです。

想像してみてください…

全社会議で、社長が熱く会社の未来とDXの重要性を語る。パワポの資料もバッチリ準備して。でも、会場の後ろの方の社員さんたちは、なんだか上の空。手元の資料をパラパラめくるだけ…。「ふーん、大変そうだなぁ（他人事）」なんて思われていたら、悲しいですよね。

結局、新しいツールの導入や業務プロセスの変更の話になっても、「よく分かりません」「今の業務で手一杯です」といった反応が返ってきて、なかなか前に進まない…。

これって、実は多くの会社で起こりがちな「ビジョン共有の落とし穴」なんです。

「理想論」で終わらせない！ DXを加速させるビジョン共有の真実

そもそも、「ビジョン共有」に対する大きな誤解があります。それは、「社長が語るだけで、社員は受け取るだけ」という一方通行の発想です。

本当の意味でのビジョン共有は、もっと**ワクワクする「対話」**なんです！

ポイント１：「聞く」ことから始まる共感
- 社長の想いを語る前に、まず現場の声に耳を傾けてみませんか？「今、何に困ってる？」「どんな業務が非効率だと感じる？」社員さんが日々感じている「痛み」を知ることがスタートです。
- そして、社長が描くDXの未来像と、その「痛み」をどう解決できるかを具体的に結びつける。「このDXで、皆さんの〇〇な負担が、こんな風に軽くなるんですよ！」と伝えることで、初めて社員さんは**「自分ごと」**として捉え始めます。
ポイント２：専門用語は不要！「自分たちの言葉」で語る
- DXというと、つい横文字や難しいIT用語を使いたくなりますが、ちょっと待ってください。大切なのは、「この変化によって、自分たちの仕事や会社がどう良くなるのか」が具体的にイメージできること。
- 例えば、「この新しい仕組みを使えば、毎日の面倒な在庫チェックがスマホでピッと一瞬で終わるようになって、もっとお客様と向き合う時間が増やせるんです！」みたいに、日常の言葉で、具体的なメリットを伝えるのが効果的です。まるで、友人に「これ、めっちゃ便利だよ！」って教えるような感覚ですね。
ポイント３：「やらされ感」ではなく「自分たちの手で」創る未来
- 「DXは専門家任せ」ではありません。特に、私たちがお勧めしているノーコードのような技術を使えば、現場の社員さん自身が主役になって、自分たちの業務を改善するツールを創り出せるんです！
- 「皆さんのアイデアで、この会社をもっと良くしていきましょう！」と伝え、社員さんを「DXの当事者」として巻き込む。この**「自分たちの手で未来を創る」**感覚こそが、モチベーションの最大の源泉になります。

社員の心に火をつける「仕組み」と「使い方」

誤った一方的なビジョン共有は、「どうせ社長の理想論でしょ…」という冷めた気持ちや、「また仕事が増えるのか…」という**「やらされ感」**を生んでしまいます。

でも、現場の課題に寄り添い、対話し、共に未来を創っていく「真のビジョン共有」ができれば、社員さんの心には**「自分たちの会社を良くしたい！」「この変化は自分たちのためになる！」**という当事者意識の火が灯ります。変化への不安よりも、未来への期待感が上回るんですね。

【今日からできる！ビジョン共有の応用例】

次の会議で: まずは社長が話す時間を減らして、「今週、仕事で『ここがもっとこうなれば良いのに』と感じたことは？」と問いかけ、聞く時間を作る。
ツール導入の説明で: 「このツールで〇〇業務が効率化されます」だけでなく、「△△さんが毎日時間を取られているあの作業が、これで半分以下になりますよ！」と個人に紐づけてメリットを伝える。
小さな成功体験を共有: 現場の誰かが業務改善のアイデアを出し、実行したら、朝礼や社内報で「〇〇さんのアイデアで、こんなに良くなりました！」と具体的に称賛し、共有する。